所得税最高税率上げ検討
2010-07-06
政府は所得税の最高税率を引き上げようとしている。現在、所得税の最高税率は40%(年収1800万円超の所得者)となっているが、それをさらに引き上げようとしている。
つまりは富裕層から税金を搾り取ろうということである。富の再還元。共産主義ですな。
しかしこれにより税金が上がる人は全体のたった0.5%。税収にしてたったの350億円である。要はお金持ちだけをいじめても、社会の問題解決にはならないということ。
逆に広い所得者層に使われている「成年扶養控除」「配偶者控除」などの所得控除の廃止・縮小をすることで、例えば配偶者控除を廃止するだけでも6000億円の増収となる。
当然、これをしようと思うと、一般のサラリーマン家庭が増税&手取り収入が減ることになり、こんなことをしようという政党に一票が入らなくなり、内閣支持率も下がる。そのうち解散総選挙で、また中途半端だった増税案はそのまま中途半端なまま先送り。政策も中途半端なまま政権交代である。政権に左右されている官僚がかわいそうである。もちろんもっとかわいそうなのは、国民であるが(笑)。
つまりは「収入を増やそう」という論議でなく、経済をよくすることで、国民が今よりも豊かになって、その見返りとして国の収入も増える(法人税、所得税より比例して収入が増える)という論議しか本来あるべきでないのである。しかしそんな論議が聞こえてこないのも、フィルターであるマスコミが悪いのか、そもそもの政治家がおかしいのか・・・。
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