外資系金融の終わり 年収5000万円トレーダーの悩ましき日々 〜藤沢数希
2012-10-09
久しぶりのおもしろい本のご紹介です。現役トレーダーの藤沢数希さんという人が書いている『外資系金融の終わり 年収5000万円トレーダーの悩ましき日々』です。![]() | 外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々 (2012/09/14) 藤沢 数希 商品詳細を見る |
タイトルだけ見ると金融マンが転職や外資金融を知るために読む本のように思えますが、中身はもっと親切。普通の方々が外資金融という一つの集合体を知るついでに、彼らを取り巻く直近の世界の経済情勢を知ることができます。よって投資本としても読む価値大の一冊でした。
また理論物理学というところの博士号を取っていて、その後からずっと金融のトレーダーをしていることもあり、すべての物事が合理的です。さらにこれはトレーダーには珍しいのですが、周りが読んでいても(聞いていても)とてもわかりやすい。難しいことを難しくいう人は簡単だと思うし世の中たくさんいますが、こういう人が難しいことをわかりやすく伝えてくれるからこそ価値があるというものです。
皆さんもぜひご一読を。
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宋文洲猛語録 〜宋文洲
2012-09-26
イタリアの道中で宋さんの最新本を読みました。よくあるTwitterからの語録集ですが、ユーモアがあっておもしろいのでぜひ読んでみてください。![]() | 宋文洲猛語録 (2012/08/31) 宋 文洲 商品詳細を見る |
いくつか例だけ書いておきます。共感できることはほとんどだったのですが、今の自分にちょうど良かったな、と思ったものだけ抜粋してますので、皆さんにとってはまた違うものだとは思います。
「起業家の人生:前半は人のやらないことを自分がやり、後半は自分のやらないことを人にやらせる。」
「私が考える品格とは自己を持ちながらも他人の品格を認める心の広さのころだ。」
「人生の最も基本的な構成は時間である。お金のために時間を使うか、時間のためにお金を使うか、お金と関係なく時間をすごすか。」
「本質はものを売ることではなくて、解決を提供すること。満足と解決。」
「顧客は製品やサービスを選ぶ際、それぞれの長所と短所を冷静に見極め、悩みながら決断しようとする。しかしいったん買ってしまうと、その商品やサービスに対しての長所ばかりを期待するようになってしまう。売り込みだけに力を入れる業者が顧客の期待を裏切る理由はここにある。」
「『有名だから実名を出す、無名だから出さない』というひとがいるが、それは『金があるから投資をする、金が無いから投資をしない』ということだ。言っておくが『名乗らないから無名、投資しないから貧乏』。」
宋さんは経営もすごいんだろうけど、著者としての宋さんが一番合ってるんじゃないだろうか(笑)。
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なぜマッキンゼーの人は年俸1奥円でも辞めるのか? 〜田中裕輔
2012-08-07

今日のオススメ本は経営、コンサル、投資に興味のある人向けです。
![]() | なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか? (2012/06/15) 田中 裕輔 商品詳細を見る |
著者の田中裕輔さんはマッキンゼーからキャリアをスタートし、米国MBAを取得し、株式会社ジェイド(靴の通販サイト ロコンド)の共同経営をされていますが、今回マッキンゼーのことを書いています。
私自身、現在は経営をしていますが、大学(青学)を卒業してからは1年半中国に留学し、野村證券へ入って・・・と投資側と留学、経営という同じフィールドを歩んできました。その中で共感できる点が多かったのと、改めてコンサルという世界を理解できたこともあったので、ここにまとめておきます。
<米国MBA(留学)>
費用対効果では費用に見合うほどの授業と内容はないけれど、留学中に経験できる幅広い経験はとても有意義。マッキンゼー(野村もだが)でずっと育っていくと、その世界がすべてだと誤解しがちだが、そういった小さな世界に捕らわれなくなる。
<マッキンゼー(コンサルタント)>
様々なセクターを把握し、問題解決能力に長ける。しかし現場主義とはかなり離れているため、決して経営者とは違う存在。
<プレイベートエクイティ・ファンド・投資銀行>
彼らはあくまでデータと理論により、何をすることが利益最大化を図れるか?を第一に思考する。ただし現場とはほど遠いため、経営者とはまた違う存在。
<経営者>
経営者はお金だけでなくヒト、文化の問題なども複雑に絡んで問題解決、目標達成をしていく。
まぁ、書いてみれば当たり前といえば当たり前のことなのですが(笑)、自分がどれを目指すのか?というのは結構皆さん悩むところだと思います。どれが正解でどれが間違いというわけでもありません。ただ自分がどれになりたいか?向いているのか?ということだと思います(もちろん人生これ以外にたくさん選択がありますが、この本の著者によると)。
今後の方針を悩んでいる人は参考にしてみてください。
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大富豪アニキの教え 〜兄貴(丸尾孝俊)
2012-08-01

バリの投資の話が書いてあるのかと思って、この『大富豪アニキの教え』本を買ってみました。
![]() | 大富豪アニキの教え (2012/06/22) 兄貴(丸尾孝俊) 商品詳細を見る |
しかし読んでみると投資の話なんて何もなく、よくあるこうしたら成功するよ!本でした(笑)。まぁ、せっかくなので最後まで読んでみるかな、と読んでみると、『夢をかなえるゾウ』やその他の本にも書いてある内容がやはり同じ。このアニキ本人がこの本を書いているそうなのですが、やはり成功者は同じ事を言うんだな、といういい例でした。
ここにおおまかなアニキの教えをまとめておきます。
1)一番大切なのは「相手を自分ごとのように大切にする心」
2)相手のために、お金を使い続ける
3)自分の「童心」を取り戻せ
4)自分から会いに行く
5)最強の問題解決は、自分から会いに行くこと
6)相手を自分の家に泊まらせる
7)最初から「恥」をさらして、相手の信用をえる
8)常に「失敗」とともにあることで成長する
9)仕事で生き残る人の条件は、義理と人情と職人技
10)リミッターを外して、本気になる
11)仕事に思い入れっている時間を長くする
12)儲かる仕事が優先。「天職」は一つの仕事を続ける中で見つかるもの
13)「御縁をつなぐこと(紹介)」に目を向けること、人生が変わる
14)「五分と五分の実力を保つライバル」を持ち続ける
15)独立する前に、独立後のお客さんを確保する
16)人が「一丸」となっている会社を選べ
17)「お金」は稼げるだけ稼ぐ
18)1日14時間以上働きまくる
19)100万円貯まるごとに「金」に換えてお金を増やせ
20)「人との繋がりが育まれていない投資」はしない
21)生きる目的は、少し良くして次の世代に伝えるため
22)親に生きるエネルギーを与えることが親孝行
23)子育てでもっともいけないのは「過保護」
24)親がやっていることを、子どもがやるようになる
25)「人は鏡」。相手の面倒を見れば、必ず返ってくる
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ワンピース伏線考察 〜カムラアキヤ
2012-07-06
※ここに書く内容は、漫画『ワンピース』を知らない方、まだ最新刊まで読んでいない方、この先の展開を原書のペースで読み進めていきたい方には良くない内容になっています。多くが推測ではありますが、ネタバレ的なところも往々にしてありますので、気にならない方だけ読んでください。ワンピースにハマったのがここ3年くらい。その間、過去の分も全部読み返していきましたが、私のこういった性格上、なんでも先読みをして人よりも先に答えにたどり着きたいという欲求があります。あれこれ自分の中だけで先読みする中、本屋でこんな本を見つけました。
![]() | 東大生が読み解くワンピース伏線考察 (2012/04/23) カムラ アキヤ 商品詳細を見る |
![]() | ワンピース最終研究―海賊王の血脈と古代文明の謎 (サクラ新書) (2011/07/29) ワンピ考古学研究会 商品詳細を見る |
![]() | ワンピース最終研究2 (サクラ新書) (2012/01/31) ワンピ民俗学研究会 商品詳細を見る |
早速買って読んでみたのですが、もし皆さんが買ってみるとすれば一番上の『ワンピース伏線考察』が最も論理的で事実に基づいて考察されているためオススメです。
さて内容も3冊の間でかぶるところもあり、主に以下のことを推測しています。
・黒ひげの最初の悪魔の実は「ゾオン系幻獣種ケルベロス」
(チェリーパイをまずいと言ったところの描写が3コマとも顔が違っていた。黒ひげ海賊団の海賊旗が3つの頭に4つの骨だから。黒ひげから負ったシャンクスの顔の傷は3つの爪痕。3つの顔があるから、悪魔の実を3つまではとりこむことができる。ウソップが一番最初に嘘をついていた内容にもケルベロスが出てきており、その嘘は全部現実化している。)
・黒ひげが古代兵器プルトンの操縦者となる
(ケルベロスは冥王プルトンの番犬。)
・ルフィが古代兵器ウラヌスを操る
・これらの古代兵器を使う目的はレッドライン(マリージョア含む)の破壊(ドラゴンの目的と同じ)
・ゴール・D・ロジャーはラフテルを目視しただけで、上陸したわけではない
(作中でそのように表現されている。)
・Dの一族というのは失われた100年で現世界政府に負けた王族
・Dの一族というのは月から移住してきた一族
(巻頭ストーリーでエネルが月へ行った後の物語より。)
・ガープの息子はドラゴンではない。ガープの娘婿がドラゴン。
・エースの母ルージュは実はジュエリー・ボニー?
(ジュエリー・ボニーの能力。実在したジュエリー・ボニーがルージュと同じ経緯。エースが殺された時、泣いていた。)
・麦わらの一味は全部で11人(ルフィを除いて10人)。
(過去10人仲間が欲しいとルフィが言っている。)
・現在、9人仲間がいて、残り2人はジンベエと青雉(クザン)
・新七武海にバギーが入っている。
(バギーのところに来た政府からの書文の伝書鳩がジンベエの七武海加入の時と同じ鳩だった。)
・宝樹アダムに成る実が悪魔の実
(悪魔の実の入手ルーツをたどるとすべて新世界から来ている。)
・悪魔の実は月の民が開発した人工物
(海のない月で作られたから海に弱いというのが盲点となった?)
・宝樹アダム、ワノ国、エフバル(巨人の国)、ラフテルはすべて新世界にある。
・スリラーバークで会ったローラの母は四皇ビッグマム
(ビブルカードをもらった時に、「私の母は新世界ですっごい海賊」と言っていた。)
・クロコダイルは元々女で、イワンコフにより男にされた
(インペルダウンでのイワンコフとクロコダイルの会話より。)
・サウロは生きている
(青雉の「アイスカプセル」という技はただの冷凍保続?)
・ラフテルは浮遊島(空島)?
どうでしたでしょうか?私はここでは端折って書いているので、ちゃんと本を読んでもらえればもっと根拠立てて書いてありますが、大方当たっているところとただの推測だろうな、というところがあると思います。ただ尾田先生の伏線は今までもところかしこにあり、何度も読み返さないとそれに気づかないところもあったかと思います。同じように将来にまだたくさんの伏線があるとすれば、また本巻を読んでいくのが楽しくなりますね。。
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