債券とは? ~投資初心者のための入門講座
2010-02-26
今更誰にも聞けないような質問「債券って何?」にお答えしたいと思います。。債券には主に3種類に分けられます。「利付債」「割引債」「仕組債」。
【利付債】
一般的に皆さんが知っているのがこれ。「金利3%つく4年もの債券」というようなのです。利付債券の特徴は、最初額面100円で発行され、満期にも必ず100円で返してもらえます。そう、つまり最初から満期まで預けていれば元本保証のようなものです。しかし、その運用期間中に解約すると、100円よりも高かったり、安かったりします(価格の決まり方はややこしいので、ここでは省きます)。
【割引債】
新規で個人向けに募集されないので、皆さんはあまりご存じないと思います。また特に知らなくてもいいと思います。割引債は、金利がゼロ(もしくは0.1%)の代わりに、100円よりもかなり安く買えます(例えば70円)。同じく債券なので、満期に100円で返ってくることはわかりますので、そのまま満期まで保有していれば、差額分は「利益」と投資する時点でハッキリわかります。しかし、これは「利付債」の金利部分を割り引いているだけですので、要は「利付債」と同じです。違う点と言えば、金利が出てこないので、都度税金を払わなくてもいいのと、複利効果分、割引率が高いことです。
※複利効果についてはコチラ
【仕組債】
証券会社のドル箱商品です。仕組みが複雑なので、5%ほど手数料を抜けます。「仕組債」は、株や為替など、いろいろな債券以外の金融商品を使って、条件付で金利が決まったり、満期が変わったりする債券です。当然その分複雑で、投資家も理解しづらくなっています。(例えばこれ)
これらの債券が日本で発行されるか、外国で発行されるかで、その国の為替と金利が絡んできます。例えば、日本で日本円建てで債券を発行(個人向け国債など)しても、全然金利が付ませんが、オーストラリアドル建てで発行すれば、4年で4%前後(例えばコチラ)、ブラジルレアル建てで発行すれば、10%以上つきます。
ただその時、気をつけなければいけないのが、
「本当に債券でいいのですか?」
「どの国の通貨を選びますか?」
ということです。悩んだらとりあえずリアルタイム診断(無料)をしてみてください。。
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アムンディ・チャインドネシア株投信 ~野村證券
2010-02-26
ではベトナムに引き続きアジア系の新しいファンド、『アムンディ・チャインドネシア株投信』をご紹介します。募集は3月1日からです。
まず「チャインドネシア」って何?ですよね。。要はまたいつもの語呂合わせです。今度は「チャイナ」「インド」「インドネシア」のことを示しています。そしてこの3カ国、地理的に近いこともあって、貿易も盛んです。こちらは対前年度比でどのくらい増えているか、という表です。

それぞれの国の特色ですが、どこも各付はまだ低くそれだけリスクがあります。株式市場としては、中国、インドはご存知の通り、世界中から相当の資金が行っているので、市場に厚みが出てきています。しかしインドネシアはまだこれからというところでしょうか(しかしながら、前回のブログでご案内したベトナムよりは遥かに環境が整っています)。

各国のGDP成長率を見てみましょう。注目すべきは、金融危機後の2009年の成長率。他のアジア各国は沈没(マイナス)しているのに対し、この3カ国は高い成長率を保っています。

そして地域別に見た、2008年~2012年(将来)の成長率の展望です。まぁ、どれも広告宣伝ようにつけた名前ばかりなので、無理にこの中で人気投票する必要はないのですが、この中ではチャインドネシアの3カ国が強い成長をしているというところでしょうか。その他のVISTAやNEXT11など、こういう風に宣伝されてるんだなという目で国をチェックしておいてください。まだまだ投資対象にしなくてもいい国が多くあります。

そして世界の人口比率。中国+インドはもちろん、インドネシアも4番目に人口が多い国だとは。つまり世界全体の半分以上の人口がここに集中しているということ。そりゃあ、成長力があるはずだ、ということになります。

中国とインドのことはある程度わかっても、正直インドネシアにどんな産業があるのかも全くわかりません。そこで、この中ではいろいろなインドネシアの特徴や投資対象である株の銘柄が説明されています。こちらは天然資源です。

そして株式市場動向。この20年間の成長は恐ろしいものがあります。

これが株式市場の過去のチャート。どう見てもほとんど同じ動きをしています。つまりほとんど分散効果によるリスク低減は期待できません。チャインドネシア指数で見ても、結局は400ポイントくらいあったのが150を切っているので、株価が3分の1程度になってしまったということです。そして今は250なので、底から見たら倍近くになっているという、超ハイリスク=ハイリターン型の資産になります。

今のリスク=リターンをグラフ化したものですが、左に行けば行くほどリスクが低く、上へ行けば行くほどリターンが高いので、理想としては左上にあるのがいいです。

一見、チャインドネシアが左上にあるように見えますが、下の「リスク」の値を見てもらうと、33~41%となっていて、チャインドネシアで35%くらいのリスクとあります。これは統計学では、約65%の確率で年間平均35%上下にぶれるという意味です。上下に35%というのは、下に35%、上に35%ぶれるということ。つまり安値と高値を比較すると、70%ブレているということです(汗)。では残りの約35%は?というと、16.5%(半分)が35%以上下に下がる確率、残り16.5%(半分)は35%以上のリターンが出る確率です。どれくらいハイリスク=ハイリターンか想像いただけましたか?
僕もインドネシアへはバリ島しか行ったことがありませんが、完全に観光地化されていて、TAXI乗るのにも、なんとしても紹介料を取ろうという現地人の心が見えたり、TAXIに乗ったら乗ったで、毎回一日貸し切りにしないか?と高い値段をふっかけられたりして、とてもいい気持ちがするところではありませんでした。逆にアジアで最も貧困なミャンマーへ行くと、そういった商売っけは全くありません。皆、親切で良い人です。そう考えると、やはり資本主義(お金)が人をダメにするという共産主義もまんざらハズレていなく、お金(資本主義)or貧困(共産主義)のどちらかなのかな、と実感しました。
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預金準備率 ブラジルが引き上げ
2010-02-25
あなたの資産運用を無料診断(所要3分)↓↓↓もう全然日本含む先進国とは別世界な新興国。中国、インドに引き続き、ブラジルが預金準備率を引き上げた。
まず定期預金に対する準備率を現行の13.5%から15%に。その他の預金準備率も4~5%から8%に引き上げ。すごい金利がつくな・・・(汗)、というのもあるけど、上げ方が半端じゃないですね。。
2008年の金融危機で、ブラジルは約5兆円を市場に供給。そして今回、約3超5500億円を市場から引き揚げることになる。つまり7割方、金融危機前の水準に戻ることができる、と当局が判断したようだ。
きっとここで???と思っている方がいると思うので補足。。。
預金準備率引き下げ
↓
金利が下がるので、皆お金を銀行に預けなくなる
&
企業は融資の際の金利が安いので、たくさん借りようとする
↓
銀行に預けなくなったお金は、投資にまわるか、消費にまわる
&
企業は借入をして、設備投資や事業拡大にまわす
↓
経済が活発化し、株も上がるようになる
ついて来れましたか?これが景気が悪くなった時、つまり金融危機の時の中央銀行の対応です。そして今度はこの真逆。もう大丈夫ですね?ちなみにこういうのをマクロ経済学を言います。経済学部出身のあなた。ちゃんと覚えてました(笑)?
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ハーバード大学基金運用成績(2009年)
2010-02-25
それでは米ハーバード大学の基金の運用成績です。これがチャートです。

単位は10億ドルで書かれていますが、100円/ドルで日本円に換算してご説明すると、1989年に5000億円だった資産が、順調な運用成績により、2008年には3兆7000億円。金融危機で下がってしまいましたが、まだ2兆7000億円くらいあります。以前複利運用についてブログで書きましたが、この基金も同様に、分配金や金利を出すわけではないので、だんだんと右上がりが急になってきているのがわかると思います。21年も運用しているので、かなりの複利効果が効いてきています。
そしてこれが毎年の利益。今や毎年1600億円くらい運用で稼ぎ出しています。。

これが期間ごとの収益。一番左がハーバード大です。過去1年間は27.3%も下落してしまいましたが、それを入れても過去20年の成績は年平均11.7%。

ではいったいどうしたらこのような理想的な運用ができるのでしょうか?複利効果もありますが、投資配分を見てください。

すべて英語ですが、上から順に「株式」「代替資産(ヘッジファンド、コモディティ、不動産)」「債券」となっています。そして1995年と比べると、今は代替資産(オルタナティブ)の比率を23%まで増やしています。中でも最も増えたのがヘッジファンドです(現在16%)。逆に大幅に減ったのが、「株式」資産です。「株式にそんな投資しなくても、年間10%の収益を出していける」といういい例です。
※ヘッジファンドについてはこちら
もちろん我々庶民は、ハーバード大学基金に投資することはできませんし、ハーバード大が投資しているようなヘッジファンドにも投資できません。しかしこの「複利効果」と「ポートフォリオ」は参考にできるでしょう。
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公的年金 利回り示さず
2010-02-25
あなたの資産運用を無料診断(所要3分)↓↓↓我々の年金の運用が方針すら定まらないよう。
2010~2014年の間、目標利回りを出さず運用して行くそう。しかし最低限1.1%を、賃金上昇率を入れて(たったの)3.2%を上回るよう運用して行くそう。
日本の公的年金の運用残高は約120兆円。とてつもない金額だが、このうち67%が国内の債券を持っている。つまり日本国債である。我々の年金で国の借金を肩代わりしている?おいおい・・・(汗)。他には国内株式11%、外国債券8%、外国株式9%(先進国)、短期資産5%ということなので、株式20%でそれ以外の80%はすべて安全資産という、超保守的な運用である。もしこんなファンドが投信であったら、個人投資家は誰も買わない(預貯金と大して変わらないから)。
国は運用能力のなさを理由に、運用を放棄しているに近い。これが海外になったらどうだろう?有名なところで米ハーバード大学の年金基金を調べてみたので、次回はその運用成績について検証してみます。。先に言っておくと、過去20年間の年間平均利回りは11.7%。当時5000億円程度だった資産は、ピーク時で3超7000億円、今2兆7000億円以上あります。
次回をお楽しみに・・・
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