ポンド危機
2010-09-29
今回お話するポンド危機は前回書いたアジア危機よりもさらに過去にさかのぼります。時は1992年。1990年東西ドイツが統合し、EUと統一通貨ユーロという新しい構想の元、各国は調整をしていました。ヨーロッパの顔であるイギリスも同様にユーロに加わるために尽力していたのです。
しかし当時のイギリスというのは、今の日本のように経済は決していい状態ではありませんした。しかし英ポンドを新通貨ユーロにするためには、当時の独マルクに対して通貨を固定しなければいけません。そのレートというのが当時のポンドにとっては高かったのです。前述したように当時のイギリスは景気が悪く、放っておけばポンドは安くなる一方でした。しかし通貨統合のために自国通貨を意図的に高くしなければいけません。そこでいいリス中有欧銀行がしたのは利上げです。
皆さんご存知のように、景気が悪い時に利上げなどしたらどうなるか。さらに景気が悪くなります。今の日本と同じです(笑)。誰も今の日本で利上げができるとはとても思わないでしょう。
もう一つ英ポンドを下げる手段としては、対照通貨あるマルクの価値を下げることです。そうすれば自然とポンドが高くなります。マルクを上げるには同様のドイツでの利上げです。しかしドイツは当時、東西ドイツ統合の余波で、インフレ状態でした。インフレを抑えるにはえ金利を上げるしかありませんし、そんな時に金利を下げる余裕などありませんでした。
ここに目をつけたのがジョージ・ソロス。彼はこんな無理な政策が長く続けられるはずはない、と考えたのです。そこでソロスはポンドを大きく「空売り」し、案の定イギリスは通貨統合を諦め、故意に価値を上げられていたポンドは一気に20%も下落しました。
結果、ヨーロッパでポンドだけが通貨として残ったのです。しかし皮肉だったのはポンド危機の後、いち早く景気回復を見せたのがイギリスでした。ポンド安になったことで、輸出が伸び、景気が回復したのです。今の日本もそれを望んでいます。
今の日本は円を安くすることを必死に考えるべきですね。。
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Next One ~チャーリー・チャップリン
2010-09-29
ドラマ『GOLD』で天海祐希が話していた言葉ですが、頭に残っているのと、私もそのとおりだなと思っていることがあるので、ここでご紹介したいと思います。ある時、ある記者があのチャーリーチャップリンに質問をしたそうです。
「あなたの映画の中で、どの作品が最も良かったですか?」
チャップリンは答えました。
「Next One」
つまり常に次に作る映画がベストになるように、ベストを尽くすという意味です。
私は人生において、すべてがこうだと思います。今までしてきた投資、今までしてきた勉強、今までしてきた経験、今までしてきたビジネス、皆いろいろな経験をしてきたと思いますが、あくまで「次」です。
ということで、私ももっと良いサービスができるよう、またもっと個人投資家にとってプラスになる情報、投資の考え方を伝えられるように努力をします。
皆さんも今までの投資で成功していても、失敗していたとしても、それはあくまで過去の話。慢心からこれから失敗するかもしえませんし、これから成功するかもしれません。人生いくらでも可能性が広がります。
Next Oneです。
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氷室京介
2010-09-28
なんと50歳になった氷室京介。正直、僕の年代よりも少し前の年代が全盛期だが、僕も大好き。音楽も声も生き方も尊敬してます。
歳を取って、落ち着いてさらによくなったように思えます。一生歌い続けて欲しいです。
前半がテンポの速い曲。後半はバラードです。最近はバラードの方が好きかな。。
『B・BLUE』
『NATIVE STRANGER』
『ONLY YOU』
『NO NEW YORK』
『わがままジュリエット』
『CALUDIA』
『魂をだいてくれ』
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アジア各国のGDP値
2010-09-28
アジア各国の今年のGDP値と来年の予想GDP値です。2010年 2011年
中国:9.6 7.7
韓国:6.0 4.6
台湾:7.7 4.0
香港:5.8 4.3
インドネシア:6.1 6.3
マレーシア:6.8 5.0
フィリピン:6.2 4.6
シンガポール:14.0 5.0
タイ:7.0 4.5
ベトナム:6.7 7.0
インド:8.5 8.7
(%)
ちなみに先進国の2011年度成長予想は、
日本:1.4%
米国:2.6%
欧州:1.4%
です。
あなたがもし今リスクを取って株式投資をするなら、どちらに投資をしますか?
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日本のバブル時の消費者物価指数(CPI)と株価
2010-09-28
これは日本のバブル期(1980年代後半)のCPI(消費者物価指数)と日経平均株価を比較した表です。
年 CPI 日経225
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1985 1.9 13,113
1986 0.0 18,701
1987 0.5 21,564
1988 0.8 30,915
1989 2.9 38,916
そしてこれ以降、日本は金融の引き締めを始め、バブル崩壊へと続きます。
ここで注目してもらいたいのは、株価は5年で3倍になっていますが、その間CPI(消費者物価指数)はそんなに増えてはいないのです。通常インフレというのはモノの価格が上昇している時にインフレと言います。消費者物価指数で表されているのは、通常小売店で皆さんが購入する野菜や衣服などを指していますから、その価格が上昇するとインフレを表し、今のような低価格競争をデフレといいます。
つまり株価や不動産価格が上昇してもそれはインフレではないということです。実体経済が伴わないといけないということですね。
今後、日本がインフレになったとしても、以前のような株価の上昇は見込めないと思います。ただ中国やインドなど新興国は別です。その新興国へ投資をする際、このようなCPIをよく見てください。株価だけでなくちゃんと実体経済もそれについてきているのかを見極めてくださいね。
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