ロシア政府、海外投資家向けルーブル債発行
2011-02-27
ロシア政府が初めて海外投資家向けのルーブル債の発行を決定。400億ルーブル(約1100億円)の発行額に対し、700億ルーブルのディマンドがあったという。条件は以下のとおり。
通貨:ルーブル
期間:7年
金利:7.85%
発行体:ロシア政府
格付け:BBB
不思議なのが政策金利が先日0.25%上がって8%にも関わらず、7年という長期債の金利はそれ以下。ロシアと中国の経済原理は他国とはちょっと異質のよう。まぁ、それでも発行できたのだからいいが。
ルーブルという通貨ですが、こちらのチャートの通り98年のロシア危機以降、通貨バスケット制により、ほとんど対ドルに対して固定になっています。そのため対円に対してもそんなにぶれていません。

いつか日本の個人投資家も直接ロシア政府発行の債券を購入できるようになるかもしれませんね。もちろん投資したいかどうかはべつですが(笑)。
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公的年金、利回りが0.67%に(2010年10~12月)
2011-02-27
日本の公的年金の運用利回りをご存知でしょうか?直近出た2010年10~12月の運用利回りはたったの0.67%。額にして6250億円です。
運用利回りがマイナスでなければいい、と思われている方もいるかもしれませんが、実際は年金を貰う人の数と額が増えているため、運用資産はなんと1兆756億円減っています。つまり運用でたとえ多少プラスだったとしても、年金の資産残高が目減りしているのです。当然、目減りすればいつかは枯渇しますね。
この年金の取り崩し状況が起こったのは2009年から。2010年度は年間でなんと6.7兆円の取崩が必要だそう。年金残高が97兆1192億円なので、このペースだと14年で枯渇することになる。私はまだその時45歳。年金なんてもらえないなら、年金積み立てるのやめようかな。その分、自分で積立てておいた方がよっぽど確実にもらえますよね。
※積立についてはこちら
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商品ETF残高最高に(15兆円)
2011-02-25
商品(コモディティ)ETF残高が1848億ドル(約15兆円)と過去最高となりった。※商品(コモディティ)についてはこちら
※ETFについてはこちら
前年比でなんと1.5倍になっているのだが、容易として考えられるのは以下のとおり。
・ETFそのものが新しい運用先としてファンド会社、個人投資家、機関投資家に受け入れられるようになってきた。
・新興国の台頭により、商品(コモディティ)が大量に消費されるようになってきた。
・金融緩和のため出てきたお金がETFに流入した。
いまや手数料の高い投資信託など存在しなくてもETFだけで十分という時代。日本の個人投資家はいつまで投資信託で運用し続けるのでしょうか。日本には100本。海外には何百本とあるETF。日本の投資家が自由に海外ETFに投資できないインフラが原因なのか、個人の投資リテラシーの問題なのか、いずれにせよ金融の分野では依然世界から出遅れたまま(日本株の株価も含め)のようです。
※海外ETFについてはこちら
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解決策のない問題提起
2011-02-25
世の中、「問題」というのに直面する時、3種類の人間がいると思います。1)問題を認識している上で、どうしようもないと諦め見て見ぬふりをする(一般的人間)
2)問題提起や批評(誹謗中傷含む)ばかりして解決策を示さない人間(評論家、クレーマー、匿名でのカキコミ連中)
3)問題提起をした上で、とうてい実現不可能な解決策ばかり示す人間(政治家)
4)問題提起をした上で、現実的な解決策とその答えを提供できる人間
私はどんなことに関しても4)であろうとします。解決策と落とし所がないのであれば、いくら問題があったとしてもそれを誰かに言うことはありません。避けられないことであり、受け入れるしかない要因であれば、会話に出しても意味がないからです。こういう場合、これはこれとしてただありのまま受け入れます。
私は2)と3)の人間には一切興味がわきません。関わってもかき乱されるだけなので、ただ自分の人生とはまったく違う次元に存在を葬ります。だから私のまわりには活き活きとしている人が多く、問題を客観的に見つめた上で、それを解決しようとしている人が多いです。解決策は世の中いくらでもあるのですから。
1)の方が大半だと思いますが、それが本当に他人のことであれば、それはそれでもいいでしょう。その方が楽ですし。しかし実は自分にとってとても大事なことだったりすることが世の中かなりたくさんあります。また一つの問題を見て見ぬふりをしだしたとたん、あなたの生き方はそれ以降すべて妥協続きの人生になります。「妥協」というのはある意味必要な能力かもしれませんが、麻薬と同じように感覚を麻痺させるものです。だいじなところでその「妥協」という能力を使わないようにしてくださいね。
あなたはどのタイプの人間ですか?
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世界好配当 アドバンスト・インフラ株式ファンド(通貨選択型) ~みずほ証券
2011-02-25
本日はみずほ証券の『世界好配当 アドバンスト・インフラ株式ファンド(通貨選択型)』をご紹介します。
このファンドは世界株式に投資をしています。その銘柄をインフラ関連にしているのでファンドにこの名前がついています。
なぜインフラ関連にしているかというと、
1)途上国はこれからインフラから整備され経済成長を遂げるため
2)株の配当利回りが高いため
です。2)についてはこちらをご覧ください。

配当だけでいうと、世界REIT(不動産)よりも高いようです。もちろん株価水準にもよるので、今の時点で、ということですが。
こちらが同株の過去のチャート。これだけを見ると、ずっと右肩上がりで上昇しているように思えますが、これは錯覚です。2002年からチャートを取っているからです。株の歴史は当然もっと長いもので、2002年からであえば、本当に短期の指標としか価値がありません。

そしてこちらが日本のファンドの資料でも稀に見ることができる、リスク=リターンの表です。これを見る限り、このファンドの平均リターンは8%、リスクが17%。これまたこのデータを取る期間により異なるので、他の世界株や世界REITと比べて良くなるよう期間を取っているかもしれないのですが、なんにせよオフショアファンドと比べると、同じ程度のリスクを取るのであればリターンはこの倍、逆に8%程度の平均リターンであれば、リスクはほとんどゼロに近くなります。
※オフショアファンドについてはこちら

ミューチュアル・ファンド(投資信託)でわざわざ効率悪く運用しなくてもいいと思うのですが、どうも人間「偏見」というものが頭にひっかかるようですね。それもまたその人の人生の一つの選択なのですが。
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