日興JPM環太平洋ディスカバリー・ファンド(愛称:TPパワー) 〜SMBC日興証券
2013-04-16
本日ご紹介するのは日興証券の新商品『日興JPM環太平洋ディスカバリー・ファンド(愛称:TPパワー)』です。
このファンドの特徴は1つだけ。
・環太平洋地域の株へ投資
こちらが投資先です。

アメリカ、日本だけで42%なのでかなりの比率を占めます。新興国では中国、香港、インド、韓国、インド、ブラジルなどが入ってきます。
なぜ環太平洋地域なのか?中国、ブラジル、インドなど発展著しい国があることと、それに呼応して日本、アメリカが連れ高になることを期待して、のことです。
こちらがアジア・オセアニア地域の国のGDP成長率。すでに見慣れた数字ですが、日本以外の新興国は高いです。同時に所得が増えてきて、今度は消費国としての存在感を出してきます。

南米はこのファンドはあまり投資していませんが、同様に発展しています。

ということで、お互い輸出をしあって輸出額も増えています。

最後にこのファンドのシミュレーションの結果です。あくまでシミュレーションですが、米ドルベースでやっとリーマン・ショック前の水準を抜こうというところです。分散している分、なかなか重い動きをしていますね。

結論、環太平洋地域はたしかに重要なポイントだとは思いますが、まとめて投資をしようと思うと広すぎるくくりです。もう少し地域や国を絞って投資した方がいいですね。
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相場を張ること(投機)と資産運用(投資)
2013-04-15
会社を設立してはや4年目となり、相当多くの方たちに「資産運用」のアドバイスをしてきましたが、私がしてこなかったことが一つあります。それが「相場を張ること」です。よく「投機」と「投資」という言葉を対義語で使われるのを見かけるかと思いますが、私がしてこなかったことはこの表現の仕方でいうと「投機」をすることをアドバイスしてきませんでした。
投機というと、先物の相場師などがまずは頭に浮かぶかもしれませんが(ちょっと表現が古いかもw)、現代の世界ではデイトレーダー、FXトレーダー含め、証券会社の投資信託(ファンド)で資産運用をしている人でも、目先の円安や株高にとらわれ、すぐに儲かった儲からない、という話を現時点を見てされる方を「投機家」と呼びます。
一方で資産運用(投資)をする方は、有名人で例えるとウォーレン・バフェットのように、一般的な方で例えると退職者やドクター(医者)のように、資産運用とはあくまで自分のお金を育てていくものだと理解してる人達のことを言います。
これを履き違えて、資産運用の話をしている人に向かって、そのとおりにしていたら儲かった、儲からなかったという会話をする投機家たちがいるのをよく見かけます。投機をするか投資をするかはその人の自由ですが、勘違いを人に押し付けるのはいかがなものでしょうか(笑)。
投機をしたい人は、世の中にたくさんある「〇〇をすれば儲かりますよ」という本やサイトを見て目先の利益を追えばいいと思います。私はこういった人達が「投資」で成功するとは思いませんが、毎年ベースでの「投機」は成功する時もあるかもしれません。
ということで、私と私の会社は「資産運用(投資)」の相談にいつでも乗っています。ご自身は投機家ではないと思われる方、もしくは投資家になりたいと思われる方は、いつでもお気軽にご連絡ください。
最初の一歩としては、私の作ったリアルタイム診断をしていただくのがいいと思います。ご自身が投機家なのか投資家なのかもわかるかもしれません。
リアルタイム投資診断を受ける(無料)
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カナダ高配当株ツインα(毎月分配型) 〜大和証券
2013-04-11
本日は大和証券の新商品『カナダ高配当株ツインα(毎月分配型)』の解説をしたいと思います。
このファンドの特徴がこちら。
1)カナダの高配当株へ投資
2)カバードコール戦略(株、通貨)を行う
1)はシンプル。カナダの高い配当を出す株へ投資をします。

このようにカナダという国は隣国のアメリカに大きく経済が左右される状態にあります。カナダに投資をするのであれば、米国が堅調な時にするのがいいですね。
ただこのように過去のデータでは、カナダの指数よりも米株の方が高くなっています。であれば米株に投資をした方がいいのでは?と思います。

通貨はほぼ連動しています。差という差がないので、USDとの通貨分散にはなりません。

次の2)が難しいです。絵を見ながら解説していきます。
カバードコールというオープションをつけることで、株の上下落を関係なくオプション料(金利)をもらおうという戦略です。要は投資家にとっては金利収入が増えるということです。
どのくらい増えるかというとこちら。

金利収入(インカムゲイン)だけで21.2%もつくっていうのがすごいですよね。
ただメリットばかりではありません。このオプションプレミアムをもらうのに、株&為替の値上がり益の半分を放棄します。ということで、イメージ、ハイイールド債のような位置づけの金融商品になるということですね。。
こちらにそれぞれのケースが載っているので、ご確認ください。

結果の過去のパフォーマンスのデータを取ってみたのがこちら。カナダ株だけに投資をするよりは良い数字が出ています。ただそれでもカナダ株の下落が大きかったというのが要因で、全体の運用がそれほど良いものにはなっていません。

これを米株で作ったら?と思いますが、今回はカナダ株でした。
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ダイワ・ブルベア・ファンドIII 〜大和証券
2013-04-09
相場が相当動いているので、多くの方が焦って売買しようとしています。売って今上がっているものに乗り換えよう!と。ということで、大和証券でもこの『ダイワ・ブルベア・ファンドIII』がずいぶん売買されているようです。
このファンドの特徴は簡単。この2つです。
ブル型:2.5倍のレバレッジをかけて日本株買い
ベア型:1.5倍のレバレッジをかけて日本株売り
これはどちらもしているわけではありません。あくまでどちらか一方なので、投資家がどちらを購入するか決めないといけません。
メリットは信用取引なしで簡単にレバレッジをかけられること。そして売りをできるということです。
逆にデメリットはどちら方向でも投資できてしまうので、収益機会が2倍ですが、損失機会も2倍になるということです(笑)。そしてレバレッジをかけている分、どちらもそのぶれ幅(ボラティリティ)は大きくなります。ハイリスク=ハイリターンになっているということですね。
とはいえ、個人投資家からすると信用取引をするのが面倒なので、投資信託で簡単にしてしまおう、ということではいい商品だと思います。あくまで自己責任でハイリスク型の方はどんどん取引しましょう!
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