積立開始できない人が受ける見えない損失
2015-05-29
積立投資を開始できない人というのがたくさんいます。そもそもの積立投資についてまだご存知ない場合は、こちらの私が書いた入門書(マニュアル)をご一読ください。※『海外積立投資入門書(マニュアル)』はこちら(無料)
さて海外の積立投資であれば、今後も円安ドル高に向かって行くと思われる米ドルでの積立ができます。そして金額に応じてですが、確実に金利がつきます(1~5%/年)。そこでこちらをご覧ください。

今回のテーマは「積立投資を開始しようとしているが、後回しにして開始できなかった時の見えない損失」です。
これは前回と同様1億円(USD1mil)を将来目標として積立を開始する場合のシミュレーションです。金利は必ずもらえる固定金利(1~5%)の間を取って3%としています。
まずはご自身が何年間で1億円を目指すのかを考えましょう。
今あなたが40歳なら20年後(60歳時)に1億円でいいですね。
45歳なら残り15年。
50歳なら残り10年。
54歳なら残り6年しかありません。
そしてそれぞれの2つの棒グラフを見てみましょう。左手がすぐに始めた場合。右手は5年間後回しにして、積立を開始したケースです。毎月積立なければいけない金額が大きく違っているのがわかりますね?
知らないで積立が開始できなかったというのはしょうがないです。人生何事も知らなければ始まりません。しかしこのブログを読んで、既に積立投資を知っていて始めていない方。本当に今もそのままにしておいていいのか?を考えてみてください。
なお3%はあくまで固定金利の部分の話なので、これプラス運用益が付きます。現在の設定来平均リターンは9.5%。今現在も日本株を見てもらえればわかるように絶好調の株式市場ですから、これを今からしなかったら・・・もったいないですよね(笑)。あとは個別にご相談ください。
河合へ直接相談する(無料)
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◯年後に1億円を貯めるに現在いくらの資産がいるか?
2015-05-27
「◯年後に1億円を貯めておくためには、いったいいくらの金額を投資しておけばいいですか?」という質問をよく受けます。なぜ1億円かはわかりませんが(笑)、年金をあてにせず、自分の資産と金利だけで残りの人生生きていこうと思ったら、1億円はたしかに必要なのかもしれません。
さてこの答えは金利が何%つくのか?によります。日本国内では金利は今後もつかないと思いますが、海外ではちゃんとつきます。最低金利が3%。次に6%。10%くらいが平均なので、このくらいを見て行きましょう。
まずは難しい表を出してしまいます(笑)。難しいのは気にしないでください。この中の数字(掛率)だけを使います。

さて次に現在40歳の人が60歳に(20年間)1億円を貯めておこうと思うと、
<3%金利>
1億円×0.55368=約5536万円
<6%金利>
1億円×0.31180%=約3118万円
<10%金利>
1億円×0.14864%=約1486万円
が投資額として必要だということになります。これは裏を返せば、現在40歳でこれだけの資産があり、それをちゃんと後回しにせず上記の金利で運用すれば、20年後にはちゃんと1億円を手元に残せるのです。
現在資産があるかどうかは私にはどうしようもありませんが(笑)、上記の金利は海外で簡単に用意できます。
3%という金利は、海外では最低金利。ほぼ無リスクで手に入る金利です。
6%という金利は、オルタナティブで最低の金利です。1年満期で固定金利でもらえます。
10%という金利は、いくつかのヘッジファンド&オルタナティブを混ぜることで、可能となります。
もし資産がこれに届かず、それ以上の金利をどうしても欲しいという方はそのようにリスクを取ります。15%くらいまでは真っ当な投資で出せるリターンでしょう。それ以上はリスクが高く偏った運用になるのでいい時はいいですが、悪い時は一気に損をして取り戻せなくなります(株、FX、投資信託もそれ)。もしくは巷に多い詐欺ですね。
30歳の方は定年まで30年見れますので(そんな先のことを考えられるかという問題はありますがw)、資産面ではもっと余裕が持てることになります。ご自身で上記数字を当てはめてみてください。
上記金利、数字のご相談はいつでも私までお気軽にご連絡ください。
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人生の分配金と再投資
2015-05-26
投資と人生ってつくづく似ていると思う。株にとって配当、投資信託(投信)にとって分配金って、長期投資をする投資家にとってはお小遣いになる。しかしながら企業にとってはその資金を常に用意しておかねばならず、その分事業や投資先への資金としてまわせない。つまり死に金となる。株だと日経平均に載っている大企業、投信だとお小遣いばかり欲しがる日本人投資家が買う日本国内の毎月分配型ファンドである(海外では当然毎月分配型ファンドなど存在しない)。これに対し多くのベンチャー企業やApple、バークシャー・ハサウェイなどは、投資家が投資をしてくれているのはリターンを求めているからであり、そのリターンは企業であれば企業成長をしてそこから払うのが本質だという考えがあるため、配当は出さない(無配)、その代わり株価を上げるというやり方を取っています。これは海外のファンドでも同じ。分配金など出さず、全部再投資(複利運用)。自分で金利分を欲しければ、年に一回でも好きな時に好きなだけ売却をしてください、というスタイルです。
※複利運用についてはこちら
皆さん、気づいていないかもしれませんが、これが人生でも同じことが起こっています。今の時間をどう使うか?今あるお金をどう使うか?です。
例えば、20代の若者であれば、どんどん成長する時期です。歳を取ったら成長も変化もできません。日本の企業にいるサラリーマン上司や自分の両親などを見てもわかることでしょう。その前に成長をしないといけないのです。だから成長とは関係のない趣味やゲーム、ダラダラと意味のない会話をする飲み会(会社の帰りに行くアレ)をしていても成長ができるわけがありません(成長をしなくてもいいという人はどうぞ)。また貯蓄も意味が無い。20代に100万円も貯蓄している人を見ると、「ああ、それだけ自分には投資してこなかったのね」と思います。投資はタダではできません。タダでできるものは経験。投資は自分でお金を自分のために使って、自分を成長させられた時に初めて将来リターンが生まれるのです。
しかしこれが60歳になるともう成長など考えていられません。頑張りたくもありません。今ある退職金や貯金から金利を取って、元本が減らなければいいのです。今の日本の政治家、官僚、有権者を見たらこの類の人たちばかりでしょう。今までの自分たちの目の前にある権益が守られればいいのです。日本経済にも社会にも成長なんていらないのです。
あなたは人生の今どのステージですか?
若くて成長をしていくのか?
若くても成長を放棄して現状と変わらない人生を残り何十年すごしていくのか?
若くないから、今ある資金で金利を取り、その金利だけで生活費を払っていくのか?
この2つのバランスを取り、成長しながらも金利を取っていくのか?
まずは今の自分のポジションをハッキリさせるというのが第一歩ですね。
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マイナンバー制度とは?
2015-05-21
2015年10月から日本もマイナンバー制度が導入されることとなりました。これは米国のソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)を模したもので、以下の情報をすべて紐付けしようという意図の元実施が決定しました。・年金
・健康保険
・介護
・税金
・資産(銀行、証券、保険、不動産)
実施開始は2015年10月。対象は日本の居住者(外国人含む)です。つまり日本人でも住民票を抜いて非居住者になっている方は対象となりませんが、日本で住民票を持って健康保険証を持って長期生活している外国人たちはこのマイナンバーの対象となります。
そもそもこれは我々国民にとって良いものなのでしょうか?なんでもメリットとデメリットがあります。
<メリット>
・年金などなくされるリスクがなくなる
・自分でもすべての情報を簡単に把握できる
・役所の事務作業がスムーズになる
<デメリット>
・自分の資産を国に一元管理され、国家破綻、預金封鎖時に容易に没収されることも想定される
<疑問点>
・いったいこの制度作りのためにどれほどの税金が作られ、今後どのくらいの歳出削減に繋がるのか?
・手続きが簡単になったなら、それだけ役所の人材は不要になるはずだが、どの程度削減されるのか?
なお私はこのデメリットが大きすぎると考えているので、日本の非居住者となり今回のマイナンバーとは関わらないのですが、それができる人が日本国民の中にどれほどいるのかと思うと、かなりいないと思います(家族、資産、仕事の関係で)。つまりメリット、デメリットを理解したところで、選択の余地はないのです。徴兵制と一緒ですね。嫌でも国の命令は絶対なのです。
疑問点に関してはハッキリと開示されることを望みますが、それも国だからないでしょう。むしろいつものようにわからないようにして公務員を増やし、そこで自分たちの利権になることを増やし、天下り先を増やすというのが大命題でしょう。中国にいた私から見ると、やっているそれは中国の共産党がしていることと同じ。党員のみが利権を得、国民はそのおこぼれにあやかっているだけ。日本に政党はいくつもありますが、どれも向かってる先とやっていることは同じですからね。
政治批判、社会批判をしたいわけではありませんが、日本人である限りこれを知り、これを対処しないといけません。海外に来てもらえればいろんなことができます(笑)。ぜひいらしてください。
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所有物に所有される 〜映画『ファイトクラブ』
2015-05-18
私の大好きなブラッド・ピット主演の映画『ファイトクラブ』に「所有物に所有される」
という言葉があります。当時この映画を観ていた時は私は高校生。その意味に気づかなかったのですが、最近にいなってこれがよくわかります。
気づいたのは私が海外生活を始めた1年半前。当時5年ほど住んでいた東京のマンションを引き払いました。海外に住んでいるのですから、誰も住んでいないマンションを借り続けるのなどもったいないですよね。もし東京に短期的に戻ってくることがあればその時ホテルかサービスアパートメントかairbnbかで借りればいいだけです。
そうなると当時家を持っていたことで大量に買った家具やらなにやら全一式あります。これをどうにかしないといけません。それほど高くはないものばかりですが、やはりある程度愛着あって使っていたもの。せっかくなら処分をせずに何かに使って欲しいと思ってました。けれどまとめて売ると大した値段も付きません。ということで、これを全部大事に使ってくれそうな友人たちにあげました。残したのは海外へ持っていけるRIMOWAのスーツケースと服類だけ。あとはTVもソファも冷蔵庫も洗濯機も食材もプレステ3もDSも全部あげました。私にとってはこれでリセットされたのですが、物達は現在も生きてくれています。
そしてリセットされた私自身は、本質的に生きていく上で不要なもの(所有物)がなくなったので、人生にとって本当に大事なものは何か?という視点のみで物事を見れるようになり、何かを買う時はそれが本当にいるものなのか?を考え、何かをするかどうかの判断をする時は、それが本当に今するべきことなのか?を考えるようになりました。
距離ができてもまだ連絡を取り合っている友人たちは本当の友人だと思えるようになりました。ただ近いから会ってきただけの人たちはその後連絡を取りたいとも思わなくなり、代わりに行く先々(外国)で新たな友人たちができてきました。今はフェイスブックが簡単に繋がれる、一定の距離を維持できるいいツールですが、それ以上に近づくかどうかは、自分の貴重な時間と人間関係と比較して決めることができるようになりました。
知らないうちに自分が所有しているはずのものに所有されてはいませんか?家や家族となるとちょっとハードルが高いと思うので(笑)、簡単にTVから考えてみましょう。本当に今その時間を使って観なければいけないものなのか?その時間本や習い事をして自己研鑚をしたり、社会へ出て誰かと会ったりすることのほうが、人生において有意義で人生を豊かにするものなのではないでしょうか?
ファイトクラブのブラピは特にかっこよかった。また観たくなってきました(笑)。
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