英国学生寮ファンドとは?
2017-04-19
オルタナティブの中ではもうかなり歴史のある運用となりましたが(10年以上)、英国の学生寮を物件として持って、その運営をして賃料収入を投資家に分配するという学生寮ファンドがヨーロッパでは定着しています。
学生寮というと、日本では早稲田や日大の苦学生が古いアパートに住んでいるようなイメージを持つかもしれませんが、英国の学生寮はむしろロンドンの立派なビルをリノベーションして、家賃3000ポンド(40万円とか)で学生に貸しています。部屋以外に共有施設として、
・カフェテリア
・勉強ルーム
・会議室
・ランドリー(PC管理)
・娯楽ルーム(卓球など)
・ケータイ電話
などが最初から設置されています。
※英国学生寮見学の様子はこちら
そんな高い家賃で立派な施設、お金のない学生にニーズあるの?と思われるかもしれませんが、それがイギリス(特にロンドン)ならでは。ロンドンというのは、
・英語圏
・高い生活水準
・安全性
・たくさんあった植民地
・レベルの高い教育
・卒業後、受け入れてくれる会社が多い
・親も将来移住先として考えている
という理由から、世界中の富裕層というか富豪(ロシア、中国、中東、インドなど)から「最も子どもを教育させたい場」という人気が不動のものとなっています(米国は税金と規制の関係で敬遠)。そもそも海外留学が未だに珍しいとされる日本では、なんとも理解しづらい環境ですよね(笑)。
ということで、学生寮は常に満室。Brexitの問題はありますが、上記の理由から今後も強い需要が見込まれています。
ファンドの利回りはだいたいどのファンドも7〜8%/年。日本で不動産投資するより全然良い利回りだと思いますし、世界の先進国REIT(不動産投信)の配当利回りよりも高いと思います。
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