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ポルトガル、財政緊縮策を否決

2011-03-24
日本ほどではありませんが、世界でも国の財政問題が進展しています。ポルトガルでは財政緊縮策(さらなる年金額削減、公務員給与減、公共投資減など)を国会に出していたが、議会はこれを否決。もう自国だけでは打つ手がなくなった首相が辞任。EUへ金融支援を要請する。

これが意味するところは、過去の日本の銀行と同じく、自分たちでは不良債権をなんともできないから、国(ポルトガルの場合EU)に金融支援をしてもらい、破綻だけは免れるようにしようということである。

破綻というのはキャッシュロスになると起こります。つまり払うべきお金を払えなかった場合、返すべきお金を支払えなかった場合です。国でいうと「返すべきお金」というのは国債満期。4~6月だけでもポルトガル政府が返さなければいけない国債は92億ユーロ(約1兆円)あり、まずそれを支払うお金がないので、EUから緊急支援が必要となる。

通常ならさらなる国債発行でその場を凌ぎたいところだが、市場はポルトガルという国が破綻することも想定に入れだしているため、国債の利回りは上昇。今10年国債の利回りは7%台後半にまでなっている。そう、それでまた借金をすれば、毎年7%の金利を支払わなければならず、さらに将来の財政が悪化するのである。

このブログをご覧の方は、この状況が日本でもまったく同じということを理解しなければならない。というよりもむしろ日本のほうが悪い。ポルトガルの対GDPに占める債務残高の割合は100%程度。日本は200%である。

今回の震災を「他人ごと」だと思っていない皆さん、国家破綻も「他人ごと」ではないのですよ。水や食料を買いだめすることも必要かもしれませんが、同様に国家破綻に備えておくことも必要なのです。方法がわからない方は、いつでも私までご連絡ください。

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