アクティブ運用とパッシブ運用
2011-06-22
皆さんが購入しているファンドは2種類に分かれます。一つがアクティブ運用。もう一つがパッシブ運用です。まずアクティブ運用ですが、これは通常ファンドマネージャー(一人であったりチームであったりします)が自分たちの分析と裁量によって、買ったり売ったりという判断をします。これをアクティブ運用といいます。
アクティブ運用はリサーチする人や、それを判断するファンドマネージャーたちに人件費を払わなければいけませんので、コスト(信託報酬など)が高いことが特徴的です。
次にパッシブ運用。これはインデックスと呼ばれる指数(日経平均株価など)に100%連動するようにファンドを設定しておく運用方針のことです。つまりファンドマネージャーと呼ばれる人の裁量とは関係なく、市場に忠実に反応してくれるため、投資家にとっては一番納得の行く運用方針となります。
パッシブ運用は、ただインデックスに連動させるだけなので、ファンドマネージャーなど余計な費用がかかりません。そのためコスト(信託報酬など)が低いのが特徴的です。
ではこの2つの運用方針のどちらのほうがいいのでしょうか?毎年データが出てきますが、毎度アクティブ運用のパフォーマンスはインデックス(パッシブ運用)のパフォーマンスよりも低いという結果が出ています。だいたい80%くらいは負けていると思っていいと思います。
これを確認するために、あなたが保有している、もしくは証券会社が必死に勧めてくるファンドの説明資料を見て下さい。過去の運用成績が出ていない新規のファンドなど論外ですが、グロソブなど長く運用しているファンドの成績(チャート)の中に「ベンチマーク」というものがあります。この「ベンチマーク」というのが、このファンドに最も近いインデックスを示していて、このベンチマーク(要は目標)より良い運用をするためにファンドマネージャーたちに高いお金を支払って(支払っているのはあなた)、運用をしていることになります。しかし多くのファンドがこのベンチマークを上回っていないのです。
だから皆さんにはパッシブ運用をしているファンドに投資することをオススメします。ETFなどもその一種です。上場投信なので、ちょっと違いますが、しかしその分流動性もあるし、透明性もあり、余計なコストもかかっていないということになります。
※ETFについてはこちら
パッシブ運用ではない投資先があり、それが今後の相場に良い商品であればアクティブ運用に投資をしましょう。
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