日本という狭い世界、閉ざされた世界
2012-03-30
今回、ヨーロッパへ行って日本へ帰ってきて数日、思うことがいくつか出てきました。ロンドン、ベルリンもいい街だたのですが、ロンドンは東京と似たような感じで、高いものもあれば安いものもある。観光名所もありお金もちから一般人もいる。物価も東京と同レベルです。逆にベルリンは物価が半分くらいで、その分街もそのような規模になっています。
ただ今回一番印象が大きかったのがチューリヒ(スイス)。スイスについては以前のブログにもスイスにいる時に書きましたが、東京、ロンドン、パリ、NYともまた違い、まったく別世界でした。物価も1.5倍、人の質も極めていい。街もただそこにいるだけで心地いい、といった感じです。
さて日本へ帰ってきてどうしても日本のネガティブなところが見えてきます。これは日本国内だからこそ深いところまでわかりすぎてしまうため、そう見えてしまうのかもしれませんが(ドイツ人の友人は同様にドイツのことをあまり良く思っていないし、アメリカ育ちの友人はアメリカをよく思っていない、フランス人の友達はフランスのことが嫌いです)、敢えてここであげるとすると・・・
・小さなことにこだわりすぎ
・何をそんなに焦って生きるのか?
・結局は自分さえ良ければいい
・自分たちで限界、常識、習慣、規制を作ってそこに閉じこもっている
・隣の芝を気にしすぎ
逆にスイスは・・・
・人生に余裕を持つ(持っている人がスイスに移り住んでいる)
・今のこの優雅な時間を楽しむ(優雅にすごせる環境がある)
・お互いを尊重して譲りあう
・基本的には自由主義(小さな政府、少ない規制、低い税率)
・自分の人生を楽しんでいる
つまりは日本というところに一生いてすごすことが人生のリスクになるんだな、と今回改めて思いました。これが私だけであれば私が我慢するだけですみますが、自分に子どもができた時に、子どもがその社会と環境の中で育っていくことに危機感を覚えます。日本でインターナショナルスクールが人気あるように、スイスの学校やボーディングスクール(全寮制)に通わせたいと思うのは、世界を知れば当然のことだと思います。その分、学費が高いのも当然でしょう。
ビジネスもグローバルになっている、むしろならなければ生き残れない時代だと思っています。そんな中、日本という狭い世界、閉ざされた世界のルールに従うことだけを考えていては、自分のビジネスも人生も狭くなってしまいます。今年もまた人生の転機となりそうです。
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