MARS投資 〜MRIインターナショナル(行政処分)

2013-04-26
私もかねてから投資はしないでくださいとアドバイスをしてきたMARS投資(リンク先が既に消されています)が、虚偽の報告をしていたということで、行政処分となりました。投資家から集めたお金を投資にもまわしていなかったということで、約8700人、預り資産1365億円(2012年12月末HP記載)のお金がどれほど返ってくるのかも全く検討もつかない状態です(この顧客数と残高も正しいと思えませんが)。

MARS投資はどのようにしてお金を集めてきたか?投資商品としての特徴は以下の3点でした。

1)固定利回り(6~8.5%)
2)満期が決まっている(3~5年)
3)投資先は米国医療費の回収機構



固定金利で高い利回りを設定して、期間を決める。その間は流動性がない(売却できない)ので、新しく入ってきたお金を金利支払いと満期返済に充てていたそうです(マードフ、AIJと同じ)。弊社にも一度投資をして満期になってお金が返ってきたから、今度は高額投資をする、とおっしゃっていたクライアントがいたことを覚えています。

さてこの商品の何がおかしかったのでしょうか?おかしいと100%断言できないにしても、どこを見てこの商品に投資すべきではないと判断すべきだったのでしょうか?

私は以下の点において、絶対にオススメしていませんでした。


1)高い固定金利
2)流動性がない(途中売買ができない)
3)満期までの間、基準価額(NAV)が一切公表されていない
4)広告宣伝費にたくさん資金を使っていた
5)分別管理されていなかった
6)アドバイザーらしきスタッフがいなかった



1)オルタナティブなので、高い金利がつくものはあると思います。しかしそれが固定というのがおかしいです。本来100%これだけ回収(医療保険)できるという保証などあるわけないので、商品設定を固定にするというだけでおかしいです。

オルタナティブについてはこちら

2)満期(3年、5年など)までの間、流動性が全くない時点で大きなリスクとなります。オルタナティブなので毎日でないにせよ、最低でも月1回売買できるもの以外は絶対にオススメしません。また健全な商品であれば、毎月売買できるはずです。

3)流動性がない上に、運用期間中、基準価額(NAV)が一切公表されていません。通常のファンドだと透明性を出すために、必ずアドミニストレーター(管理会社)が現在の運用成績を日々更新して、それを監査法人がチェックして、HPなどに公表をします(その他Bloombergなど)。それが行えない時点で、誰にもどのように投資されているのか全くわからない状態となります。まったく運用などしていなくてもわからない、ということですね。

4)やたらとネット広告、郵送物でのDMなどを目にしました。自分たちでWikipediaを作っていたことも拝見されました。このような企業というのは、どこかでその費用を捻出しないといけないわけです。ではどこから出ているのか?このMARSに関してはすべて直販(これも金融でいうコンプラが満たされていないと思うのですが)で行われていました。つまりMARSが投資家から預かったお金のどこかから出すしかできなかったわけです。運用すべき投資家のお金をそんなに使っていいの?という印象でした。

5)投資家の資金と運用会社(MRIインターナショナル)のお金を分別管理しているように見えませんでした。本来ファンドスキームというのは必ず分別管理がされています。これにより運用会社は投資家のお金を運用目的以外では使えないようになっているのです。使えるのは信託報酬(Management Fee)として受け取っている毎年の報酬のみ。あとはアドミニストレーターによって管理されるべきなのです。

6)本来ファンドに投資する際には我々のようなプロの投資アドバイザーというのが必要になります。それが世界の金融業界のコンセンサスです。ファンドを運用する人間と個人投資家に投資をアドバイスするのはまったく別のプロですから、当然ですよね。しかしMRIインターナショナルはすべてファンドを直販で販売していました。しかも金融商品なのに、ただそのパンフレットを陳列して、あとはどれに投資するか決めてください。決めたら申込書類を送ります。資金を送ってください。という感じです。

ただこうなってしまってはもう為す術はありません。ただ調査の結果を待って、どのくらい資金が残っているかを確認し、それを法律上(契約にもよる)どの程度返ってくるのかの結果を待つのみです。その間、投資アドバイスを欲しいという方はまたいつでもお気軽にご連絡ください。

MARS投資について投資アドバイスを求める(無料)













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