マイクロファイナンスとは?
2013-11-01
「マイクロファイナンス」という言葉を聞いたことはありますか?マイクロファイナンスとは、銀行などでは貸してくれない小口の資金、また短期的(1年以内)の資金を貸し出す仕組みのことをマイクロファイナンスと言います。
単純にお金を借りられるなら誰でも借りたいものです(笑)。例えば毎月クレジットカードの支払いに困っている韓国人の学生。しかしすぐにお金を借りてブランド品を買うことは何のビジネスでもありませんし、何の収益も産みません。だからこういう人たちには高利貸し(街金)しか相手にしてくれないのです。
しかし実際に新興国では自分たちのビジネス(商店など)をするのに、それほど資金は必要とされないにも関わらず、単に実績がないとか手持ち資金がないという理由だけでお金を借りられない人たちがたくさんいます。国としては以下の国を想像してもらえるといいと思います。
ラテンアメリカ
インド
インドネシア
フィリピン
アフリカ
資金の出し手としては、当然彼らに貸すこともしますが、金利を払って返してもらいます。銀行から借りられる人たちはそちらへ行くので、それ以上の高い金利を支払うというのが条件となります。年12%程度というイメージです。マイクロファイナンスをファンドとして組成したファンドでは、この12%という金利からファンドの運用コストを引いた残りが支払われます(約10%)。借り手は資金を借りてビジネスを始められるので満足。貸し手も比較的高い運用利回りが得られるので満足、という具合です。
リスクは当然、彼らにお金を貸したけれど返ってこないというケース(貸し倒れリスク)。これはデータでは1~2.5%となっています。つまり1000万円投資をしたら、10~25万円が貸し倒れてしまうというのが平均値。しかし年12%程度のリターンがあるので、投資としてはこれはそれほどのリスクではないこととなります。
近年はこのマイクロファイナンスをバングラデシュで確立したムハマド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞したことなどで、マイクロファイナンスも一般の方に知られるようになってきましたが、まだまだ需要(借りたい人)と供給(貸し手)で言うと需要のほうが断然多いという状態。今後もこのマイクロファイナンスビジネスが増えていくことでしょう。
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