ビジネスの本質は何を伝えるか?
2015-02-19
あれやこれやこの5年間ビジネスをしてきて、ビジネスの本質はやはり「何を伝えるか?」なんだな、とつくづく思う。ITバブルの後、webならなんでも儲かるような要は「バブル」があり、その間はweb素人業者とweb素人個人がやりあっていたので、とにかくなんでも引っ掛けて売ってやれ状態だった(といっても僕はこの時代証券営業をやってきたので、webマーケティングについては後で勉強したのだが)。
しかし今は違う。消費者はiPhoneというどこでもインターネットに届く環境を手に入れ、大量の情報を日々どこでも受け取っている。彼らは嘘と広告で固められたTVを見なくなり、手元に届く大量の情報を自分で読んでどれが正しくてどれが嘘なのかを見極める力が培われてきた。そして企業側のメッセージよりも友人知人の書いているメッセージ(口コミ)の方をむしろ重要視するようになってきたのである。
口コミマーケティングって結局本質しか広がっていかない。例えば美人の芸能人を使った化粧品があって、それを買っても結局実感していいと思わなければリピートなんてしないし、誰にもいいなんて言わない。
「あの女優さんがCMしてる化粧品だからいいよね、」
なんて口にした日には、どこのアホかと思われる(笑)。
皆、本質的に求めているものは、その場だけの高揚感ではなく、自分の人生に本当に必要で、自分の人生を変えてくれるようなものだと思う。しかしそれがどんなものかなんて消費者はわからないし、反応するだけ。けれどそんな反応する先も必死になって本当にいいものを探そうとしているのが今である。本質的に人生を変えられるのは自分しかないのだけれども(笑)、そのために信用できる人を探しているというところかな。
広告バンバン打って、商品価格、サービス価格に全部乗っけられてるようなところは信用できなくなって、広告打たなくなった瞬間に新しい客がいなくなる。そして客離れも早い。ゲリラ戦略で大量にセールスマンを抱える企業は、企業体での国際競争力はないから、規制という守られた社会でしか行きていけない。ネットワークビジネス(ネズミ講)で人の交友関係を全部お金に変えてしまえば、多少のお金は手に入っても、本当の交友関係を知ることができないまま人生すべてお金の関係で終わってしまう。いずれも本当に個として信用できる人なんていないだろう。
信用できる人を見つけるって本当に難しいよね。
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