日本の産業構造(JETRO)
2015-02-20
今、アムステルダムに来ています。ここでもう13年来の友人と現地集合し遊んでいます。彼は日本の上場企業に勤めるサラリーマンなので、皆さん納得してもらえるように、会社の人間関係的にこういったSNSには登場したくないということなので、具体的な特徴は控えておきます。さて、彼は日本の第2産業のあるものを海外に輸出するという仕事をしていて、主にアジア各国を行き来しています。1年を通したら海外にいたほうが長いという感じです。彼は英語そこそこ。今回アムステルダムが初めてのヨーロッパだそうです。
さてそんな彼がこれまたあるアジアにある国を開拓するために自ら手を上げ開拓をし始めるそうです。そういう時にまず使うのがJETRO。JETROは日本貿易振興機構と言い、要は国のお金で色々データ収集して、日本企業が貿易において海外とのビジネスをしやすくなるように動いています。場所は赤坂アークヒルズに入っているかなり大きな機構です(余談ですが、弊社最初のオフィスも同じアークヒルズだったので、よく出入りする人たちを見ていました)。
日本の国際競争力を嘆く声がよく聞こえます。国際ビジネスをするには当然英語が必須でその他現地の言葉を話せるともっといいのですが、そのベースの英語力を図るTOEFLのランキングを見ると、
1位:シンガポール
2位:インド
3位:パキスタン
4位:マレーシア
5位:フィリピン
6位:韓国
7位:スリランカ
8位:バングラデシュ
9位:香港
10位:インドネシア
11位:ネパール
12位:アルメニア
13位:カザフスタン
14位:ブータン
15位:ミャンマー
16位:台湾
17位:ウズベキスタン
18位:ベトナム
19位:アゼルバイジャン
20位:中国
21位:キルギスタン
22位:マカオ
23位:タイ
24位:トルクメニスタン
25位:アフガニスタン
26位:日本
27位:モンゴル
28位:カンボジア
29位:ラオス
30位:タジキスタン
31位:東チモール
26位。これだけのGDPがあって国際人としての教育をしてこなかったことを嘆くのもありますが、これが現実。そんな彼らが当然それに比例して国際経験がない状態で、自分たちが日本で作った「質のいい商品」を海外に売りに行ったところで売れるわけがありません。そもそも人間関係から作れないでしょう。
そんな彼らが頼るのがさっきのJETRO。官僚の天下り先であり、税金をふんだんに使って調査に行ってすることは数字に落としたパワポを見せることくらいです。それでどんなビジネスが生まれるのでしょうか?私は貿易ビジネスをしたことがありませんが、だったらさっさと現地へ行って現地企業を買うなり、現地の人材を雇うなり、どんどん現地に入っていってそこから得る経験やビジネスの成果の方が確かなものなんじゃないでしょうか?税金を使う側から見れば、そんな税金の使い方はできないんでしょうけど、本質からすれば企業側がそれをするだけだったんだと思います。それをしなかったから(ここでまた教育から生まれた人材の問題に戻りますが)、日本企業は国際競争力がないまま、みんな一緒にアークヒルズでどうしようか?と腕組んでるんじゃないかと思います。
まぁ、私の友人はそこまでわかった上でわざと日本の上場企業にいて、今自分がしたいことをただしてるだけなんですけど(笑)、本当に世界で勝ちたければ自分でなんとかしなきゃということですね。わざわざ日本の大衆に混じって勝てない方程式を実行している暇はありません。
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