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ネズミ講マーケティング(Multilevel Marketing)

2015-03-24
今回のシドニーの出張で色々なビジネスのやり方をしている人たちを見てきました。自分たちには自分たちのやり方と考え方があり、今のビジネスの進め方がBESTだと思っていますが、単純にどんなやり方をしているんだろう?という勉強にはなります。

その中でやはり絶対にやってはダメだと言えるのがネズミ講マーケティング。英語ではMultilevel Marketingというのですが、これは自分がまずその商品に入り、更に誰かに入らせるとコミッションが一部還元されるという仕組みのものです。

「ファンドや保険を売るのに、証券マンや保険マン自身が自分の勧めている商品に入っているってことは、それだけいい商品ってことじゃないの?」

これはたしかにそうなんです。しかしこれが自分の意思でその商品がいいと思っていて入っているのなら、です。

ネズミ講の何が問題かって、その商品の商品性とか効用などがいいから入っているのではなく、そんなことはまったく理解しているわけでないのに、ただバックマージン(還元金)が欲しいがためだけにやっているということです。

これがどんどん増殖するとどうなるでしょう?よくわかっていない小銭目当ての素人が次の素人に紹介します。更にその素人が次の素人を紹介し、皆ただバックマージン欲しさにやっていくのです。こうなるともう契約者が本人の意思で理解をして契約をしたかどうかもわからなければ、いったい誰が誰の管理をするのかもまったく築けません。ただただ「増殖」していくだけなのです。当然こんなものではコンプライアンスもあったもんではありません。

こういうネズミ講は金融業界では完全にタブーです。もしやっている人がいれば、遅かれ早かれすぐに市場から退場になります。けれどこっちがダメならあっちという風に、商品はなんでもいいので、食っては食べ散らかし、食べるものが尽きたら(その商品を取り扱えなくなったり、規制がかかったり)、また次の食べるものを求めて食べだすだけなんです。だって「交友関係」と「バックマージン」を等価交換しているだけなんですから、対象となる商品はなんでもいいんです。

投資家はこういう人達とは距離を置かないといけませんし、ちゃんとしたアドバイザーも距離を置かないといけません。健全な産業というのはお互いが一緒になって築きあっていきたいものですね。だから金融の世界は「reference(紹介)」というのが信用においてとても大事といえるのでしょう。

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