変われない人達が抱える2つの問題点
2015-07-21
こうして「投資アドバイザー」という立場で投資家(というよりもほとんどは投資家に憧れて投資をしようとしているけれど何もできないでいる人達)と話しているわけですが、彼らに一番多いのは世の中(世界)の変化以上に自分が変化できる人間ではないということ。日本から出て日本を見るとよくわかるのですが、これはおそらく社会的問題なんだろうな、と思います。「変われない」。きっとこれを利用して日本国は排他主義(鎖国)制度を取り、日本円と日本の銀行&保険から外へ逃げられないような国民性を植えつけたのだと思います。
しかし問題があったのが2つ。
1)日本は変わらなくても世界は動いている。
2)本人は変わっていないつもりでも、自然と老いることでマイナス成長している。
1)これは日本史を皆さん学んでいるので改めて説明するまでもないですよね。鎖国制度を取ってきた江戸時代、その時はたしかに平和と長期政権で日本は繁栄していたかのように見えますが、その間世界的に見れば大きく後退していました。幕末、坂本龍馬がいたことで他のアジア諸国よりは早く近代国家となり、戦争でも勝つことができたわけですが、鎖国制度は一時のユートピアにすぎないというのは理解いただけますよね?
次に2)。これがなかなか理解できないし行動できないみたい。私も含め、皆さん毎年同じように歳を重ね老いていきます。人それぞれ歳の取り方が異なるので、いくつになっても変化に対応出来る人と、若くても対応できない人が既に存在します。それはその人間を見ればすぐに過去のベクトルと将来のベクトルが見えるので、私にとっては単にそうだというだけなのですが、実際下向き、もしくは(時代の変化以下の)横向きベクトルの人達は、そのことにすら気づきません。上向きベクトルになれない人は、社会(世界)が変わってもそれに追いつけず「言い訳」を見つけては脱落していくのです。
さらに1)であったように、日本は国策としてベクトルを横向き、もしくは下向きにさせているので、日本にいる日本人は世界的に見るとかなりの割合でこの2つに当てはまります。ということで、時代が変わり、相場も変わり、金利も変わり、投資商品が変わってもついてこれないというわけです。変われない人間は、決まって安易な方向へ向かうか、誰か(政府や会社、配偶者など)にすがりだすわけですね。そして最後には一緒に変われなかった人達とともに沈没するわけです。不思議なことに文句は言うけれど、みんなと一緒に沈む分には諦めがつくみたいです(笑)。
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