仕組預金とは?
2015-10-14
仕組預金とは10年など一定期間預金する代わりに、また中途償還を決める権利を銀行側に委ねることで、通常の金利よりも少しだけ高い金利をもらえるというものです。各通貨建てのものがあるようですが、円預金であれば当然中の運用は日本国債なのでそんなに金利はつきません。現在の条件で年利0.5%前後です。現在の10年国債利回り(直接金融)が0.3%前後ですから、それよりも毎年0.2%ほど仕組預金の方が良くなります。これは以下二通りの方法で良くなるように設定されています。
・国債のオプションを使ってプレミアム収入をもらう
・預け入れ通貨と運用通貨を変えることで、為替差益と金利差益を取る
つまりオプションなどデリバティブ(金融派生商品)と呼ばれる難しいものや、為替という見えないリスクを銀行が負い、元本を保証して少しだけ高い金利をつけてくれるというものです。
これだけ聞くととてもいいもののように思えますが、主なリスクは以下の2つ。
・期間が3年、5年、10年と比較的長く、中途解約は原則できない
・中途解約をする場合は、オプションなどのコストと為替リスク、債券の下落リスクを全部負わないといけないので、損をする可能性が大きい
あとそもそも中でどんな運用をしているかわからないので、何を保有しているかハッキリわかる直接金融の債券の方が預けやすいと思います。ただやはり「預金」という名前で銀行の店頭で申し込めると、マーケティング的になんだか安心な商品のように見える商品ですね。
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