介護不動産ファンドとは?
2017-03-30
最新の英国のファンドで、介護不動産ファンドというものがあります。介護不動産というのは皆さんも想像しやすいですよね。介護施設です。ただ日本のものとはちょっと違いこういった一戸建ての家を改装してリビングやキッチンにヘルパーさんがいるという風にしています。
(元々家族が住む一軒家)

(元々地方銀行。中に金庫もありました。)
そして介護不動産でも誰を介護するのか?で色々種類があります。
・精神疾患患者
・老人
などですね。老人の場合、費用は実費なので、入居者が自分(もしくは家族)が家賃の支払いをしないといけません。これに対し精神疾患患者の場合、国が認定を出しているため、国が出してくれます(税金から)。つまりファンドにとっては家賃を確実に取れる、また入居者を簡単に見つけられる(お金がないから入居できないということがない)わけですね。
そしてファンドとしては、こういった施設を買い取り、シンプルなお金のかからないリノベーションして、入居者に貸すことで、家賃収入がもらえるようになります。不動産自体を売却することもできますが、やはり主には持ったら長く保有し、家賃収入を取っていくというやり方をします。
またファンド自体が英国政府から認可を持って、ノウハウがある業者として継続して施設購入、投資、賃貸を行っていくため、こういった物件を購入する時に先に政府の認可を受けてから、物件購入をすることができます。つまり物件購入をしてから、認可が下りなくて無駄になって物件を売却しないといけない、ということがないのです。
個人投資家はこういった大きな施設を自分の手持ち資金だけでは購入することもできませんし、もちろん介護施設を運営していくノウハウもライセンスもありません。なので、こういったノウハウのある介護不動産ファンドにお金を委託してファンドとして運用してもらうわけですね。
リターンの目安としては、賃料収入として年6-8%となっています。オフショアファンドの中では決して高くない水準ですが、不動産投資としては十分高い水準でしょう(日本はもちろん世界的に見ても)。何より普通の商業用不動産や居住用不動産、マンションなどと比べて、空室リスク、価格下落リスク共に低いと低いので、普段不動産投資をメインにしている投資家の方にも魅力的な商品だと思います。
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