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大企業と社員と乗り換え勧誘

2019-09-11
久しぶりに野村證券にいた時の話をしたいと思います。そもそも4年半しか勤めてないし上に辞めて10年経ってるしで、もうほとんど思い出すこともないし、たまに元同僚と話をすると諸々思い出すという程度ですが、ふとかんぽ生命の乗り換え話を読んでるうちに思い出したことがあります。

野村やかんぽなど大企業になると、従業員が多すぎて役員会議で決めた会社の指針が末端まで届くかどうかっていったら結構厳しいものがあります。『ダークサイドスキル』という本にも書いてありますが、経営者(役員)がたまに支店に顔を出すといっても、当の支店にいる支店長はじめ社員達は当然ながら良い報告しかしません。改善点もまとめて報告はしますが、本当の問題点というのは隠されるものです(出世のため)。だから企業というのは中間管理職にあたる30〜40代の層が鍵を握ると本にも書いてあります。

野村の私がいた当時の支店も社員が100人を超え、十分それだけで一大企業という括りになる規模感でした。野村というのは総務部を除いたら基本皆営業マンで、自分の顧客を持って稼ぐというのが仕事です。数字が人格とも言われるくらい、稼ぐということが目的でした。

といっても誰かがかんぽ生命のようにひどい乗り換えをしていたとかいう話は私は知りません。きっとしてる人もいたんでしょうけど、末端の一営業マンにはそれは見えませんでした。けれどたまに出席するサテライト会議で聞く役員の話と、支店の管理職が話す内容に大きな乖離があることは、末端の社員である私にも十分わかりました。経営の方向性と制度がこうなっているのに、伝言ゲームの結果一番最後に降りてくる言葉が間違ってるのです。経営方針と会社の制度の通りに仕事をして数字を出してもおかしいと言われます。経営陣に向かえばいいのか、顧客に向かってればいいのか、上司にむかってればいいのか、総務部に向かってればいいのか、矛盾だらけの職場でした。

ただそれがダメという話ではなく、会社というのはそういうもんなんだろうな、って今では思えます。広い目で見てる経営陣が決めることと、顧客に会って目の前の問題を解決しないといけない、もしくは数字をあげなければいけない社員、それを監視する総務では見える世界が違うもんだろうと思います。だからそれぞれの役割が必要なんだろうとも思います。

ゴルゴ13も最新刊で言っています。

「俺は俺の舞台を生きているだけだ。おまえと同じにな。」

それぞれの価値観、仕事、生きる目的でそれぞれが生きていけばいいですよね。
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