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海外留学組、海外赴任者はそんなにすごいのか?

2021-02-08
日本の教育については私なんかが書かなくても皆さんご存知だと思いますが、

・日本語だけの授業
・大学まで行っても英語話せない
・外国人の生徒がいない
・詰め込み式の義務教育
・縁故入学とか子供たちまでマウンティング生活
・行っても無駄な大学受験のための高校生活
・大学じゃ単位欲しいだけで社会で役立つこと教えてくれない
・新卒採用っていう意味不明な制度のせいで、全員大卒後すぐに就職しないと敗者復活できない


ざっと書くだけで、生まれてきてからこんな22年でしょうか。とはいえ、世界で生きていけないにせよ、それはそれで「立派な」大人にはなりますから、親としてそこまで子供や日本の将来のことを考えないのであれば、

人それぞれの
本人が幸せな
自律した

人生を歩んでくれると思います。けれど、その土台となっているのは、日本という泥舟です。土台が崩れたら、英語も話せず、外国人とのコミュニケーションもしたことがなく、霞ヶ関に守られた日本企業に雇ってもらったことしかない日本人は生きていくのが大変です。守られてきたからこそあった日本人としての誇りが、真逆に日本人であることへの劣等感と変わります。

では海外留学組や海外赴任者は生きていけるのか?

それは人次第なんです。

海外留学してたって、親の金で来ていて、1年限定、4年限定で、いつかは日本帰る気満々、帰国子女枠狙って有名大学行って、大企業の新卒採用優位にしたいなって人もいます。単に日本の高校ではやっていけないから、親の金使って海外へ逃げてダラダラ過ごして帰ってくるドラ息子もいます。会社のお金でMBA留学させてもらって、戻ったら退社してしまうような人もいます。

日系企業の海外赴任者は、何でもかんでも会社にやってもらってるくせに、各都市で偉そうな顔してます。日本人駐在員が集うレストランへ行っては、なんでも日本と比較して日本の方がいいなって赴任妻と愚痴ってます。子供の教育も日本で受けるのが前提なので、いつ日本へ帰れるのか?が最優先で海外に「駐在」しています。一番ひどいのが本人はずっと日本語話して、日本語話せる現地部下になんでもかんでも指示してやらせる赴任者。次にどの国行っても英語話せばいいと思ってる赴任者。ずっと現地に溶け込めないし、現地人の信用を得られません。

一方、全て自分のお金と自分の手配で海外行っているバックパッカーは、生きる力があります。どこへ行っても生きていけるし、お金がなくてもヒッチハイクなど人とのコミュニケーションを取る術を知っています。誰かと比較することなんてないし、レールもなくダイバーシティがある。本気で何かを勉強することもできるし、ビジネスを始めることもできるでしょう(とはいえずっと世界中逃げ回っているバックパッカーもいます)。

ではすごい人の何がポイントなのか?

・自分で考える
・自分でリスクを取る
・明確な目的のために行動する
・どんな相手でもコミュニケーションを取れる
・そこから価値を創造できる
・人を巻き込む


人がすごいんです。これをグローバルにやろうと思ったら、海外での生活経験も必要になる、ということであって、海外経験したことあるからすごいわけじゃないんです。またグローバルにやらないんだったら、ずっと日本にいてもなれます。ただ前述のように日本沈没という大きなリスクを抱えています(そういう意味では日本という国からは自律していないと言える)。

私は大学を卒業するまでの22年間、海外を知らず、日本という牢獄に囚われ、海外留学組を見ては劣等感を感じていました。けれどよくよく見てみたら、彼らも英語はできるけれど、数学ができないなど、かなり偏った18歳です。本当にやりたいことなんて同じようにわかっていない。ただこれまでの道が違っただけで、どちらも長い人生の成長過程です。たまたまの環境が(良かったのか悪かったのか)自分と違っただけなんです。大人になってしまえば、自分でどんな環境もどんな場所へも行けます。海外組なんかに臆せず、自分自身を見ていきましょう。
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