fc2ブログ

人それぞれなんて言ってる場合じゃない

2021-03-22
もう禁句にしたいって思っているのが・・・

「人それぞれだから」

という言葉。

「そんなことわざわざ言葉にしなくても誰でも知ってるよ。。。」

です。
最近の日本社会のブームなのか・・・

人それぞれの生き方(ケセラセラ)
それぞれの働き方(フリーエージェント)
子供それぞれ個性にあった育て方(モンテッソーリ)


と言いたい人がなんと多いことか。確かにこれまでこういう本質的に当たり前のことが、受け入れられてこない封建主義な社会でした。詰め込み式の義務教育に受験勉強、新卒採用。会社に勤めたら年功序列、終身雇用。子育ては躾に集団調和。どれも間違ってますけど、それ先進国では日本だけが何周か遅れていまだにやっていただけで、「人それぞれ」であるべきだというのはもうずっと前からグローバルスタンダードなんです。そんなことはベースである上で、他者よりも秀でるには同じ時間をどう生きるのか?が大事なんです。

ケセラセラだと言って、40歳にもなってまだフリーターやってる人、周りにたくさんいます。私の世代がちょうど就職氷河期で、派遣社員ができた時代です。やりたいことを見つけようって見つかるまでは親元にパラサイトしたり、バイトで食い繋いでいくフリーターが急増しました。それが40歳ともなると、結婚しないで一人で生きていたり、家族を持っても十分に養える稼ぎもありません。それまでフリーターで起業もできるわけありませんし、どこかの社員になることもできません。むしろこれまでの自分の人生肯定と小さなプライドが邪魔して身動き取れてません(その生き方がダメだと言ってるわけじゃなく、人それぞれだからそうやって勝手に生きてくれていいんですけど)。

コロナで悪化しましたが、自分のスタイルを取り戻すことが先行してしまい、一体自分がどんな価値を世の中に、会社に、顧客に提供できるのか口にしない人達がずいぶん増えています。我々の仕事で言うなら、投資家が何を好むのかは人それぞれです。顧客に合ったものを提供するから収益重視なことはしないって平気で言うダメ営業マンいます。そんなの職業倫理としてわざわざ口に出すまでもなく当たり前なんです。そんなことを普段口にしている人は結果的に契約も多くなく、収益も少なく、家族に皺寄せが来ます。(正しいことをした上で、が前提で)もっと稼いでいたら、顧客からも感謝され、家族にも感謝され、自分も新しい経験をするお金も時間も作ることができるのに。家族を持ち、責任を持つ人は、社会人としても責任を持てるので、会社への責任感もあるし、顧客への責任感もあります。責任を持ったら「人それぞれ」なんて言葉を言ってる暇がありません(結婚しないのも人それぞれだし、家族持たないのも人それぞれですが、誰かと仕事する限り結果に責任は持ってください)。

子供を育てる上での最大のベースは「人それぞれ」です。親御さん含む大人の都合を押し付けてはいけません。子供一人一人を見て、それぞれの個性、ペースを尊重し、育む必要があります(モンテッソーリ)。そんなのは子育てする上で、当たり前のことなんです。けれど、その上で、同じ一日、一年をどのように過ごすのか?で同世代と比べてどれほど秀でることができるのかが決まります。経験をしていない子には経験をした子ほどの選択肢はありません。自律をせず、読解力を持たず、自分が一生したいことを見つけることができなかった子供が大人になって「人それぞれ」だからと言っていても、健康だからということで親としてそれで満足でしょうか。モンテッソーリ教育と言いたいだけの学校が多いことも目につきますが、それが教育のゴールになってしまっている親御さんもよく見ます(健康な大人になることだけが目標の親御さんも人それぞれですからそれでいいですし、子育てに答えがないなんていうのも当たり前、じゃあ習い事増やせばいいというのも間違ってます)。

自分らしくではなく、自分の社会における価値を上げようと思うなら、「もう一歩先」を是非見てほしいと思います。
tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://k2investment.blog26.fc2.com/tb.php/3598-ec96c0f6

<< topページへこのページの先頭へ >>