韓国人と中国人のプレゼントの習慣
2010-07-21
今日あるPodcastを聞いていると、日本の顧客とうまく距離を取ったコミュニケーションを取る方法をしていて、ふと中国に留学していた時、中国人と韓国人の友人とで話している時に、まったく感覚の違いがあったことを思い出し、ブログで紹介してみようと思いました。
場面はいたって日常生活です。
ある家庭で料理を多めに作ったとします。それが例えば留学生の間では珍しい日本料理。これをせっかくの日本料理なので、他の留学生&中国人に振舞おうというところです。
あなただったらこの時、作った料理をタッパか何かに入れかえて、その友人宅へ行った時に、その人になんといいますか?
私と他の日本人留学生仲間が言ったのが・・・
「たくさん作りすぎたので、よかったら召し上がってください。」
(といっても中国語で敬語は存在しないので、ここまで丁寧な言い方ではないが。)
すると、中国人と韓国人の友人はそれはおかしいと言います。もし彼らなら・・・
「あなたのために作ってきましたので、どうぞ召し上がってください。」
だそうです。
まず「たくさん作りすぎたから持ってきた」というのが失礼だと言います。もちろん本当にそうなわけないのに。
次に「あなたのために作った」というのがいいそうです。
私からしたら(他の日本人の方もそうだと思いたいのですが)、そんな言い方したら恩着せがましくて、絶対に受けとりたくありません。必ずお返しをしなければ、逆に「なんであいつは何も持ってこないんだ!」と言われそうです。
私は人に何かをしようと思う時に、その人には「恩を受けた」と思われないようにさりげなくします。そうでない限り、ギクシャクした関係になるので、私は好みません。また与えたものに対して、決して見返りを求めません。自分が与えられたら、どこかでお返しがしたいとは思いますが、自分は決して求めません。だから私はおそらくGIVEが多いです。そのうちいつかTAKEが自然に返ってくるのです。
このブログからのお問合せもそうです。ほとんどが「野村證券にこういった商品を持っているのですが、どうしたらいいですか?」「知らないうちに投資をしてしまっていて、今こんな状態になってしまったが、(漠然と)どうしたらいいですか?」というお問合せです。
もちろんこれに対しどんな答えをしても、私はただGIVEするだけですが、特に気にしません。一回のGIVEで解決する投資など世の中存在しないのですが、それでとりあえず満足してもらえる(気がやすらぐ)のであれば、それはそれでいいです。せっかく時間を10分なり割いて、私に助けを求めてくれたのですから、私は喜んでお答えします。
話を戻すと、同じ儒教から成り立っている極東のこの3カ国でさえ、これだけの感覚の差があります。欧米系、アフリカ系など、世界には色々な人種がいるので、それがまったく同じように感じて生きることなど不可能です。
日本にいると、相手が日本人ということが前提にあった上で会話をするので、そういった感覚を忘れてしまいます。やはりたまには海外に行かないと行けないですね(笑)。
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