3タイプの人間行動
2010-10-29
こうして投資アドバイザーをして、月間300件くらいの問合せを受けていると、いろいろなタイプの方を見ることになる。なんでも分類分けするのはよくないとは思うが、タイプとして以下の3つに別れる気がする。1)なんでも自分で判断するから、ただ情報だけが欲しい。
2)ある程度は自分で考えるが、やはりその道(投資)の専門家ではないので、プロのアドバイスをもらった上で、ちゃんと自分で考えて投資決定をする。
3)投資自体が本当によくわからなくて、ただ不安。だけどどこかから「運用」という言葉を聞くから、いいのがあるなら投資しようかな。けどリスクは嫌だ。
1)のタイプは、私はあまり関わりませんが、たまにそれでも投資をされる方もいます。その後のフォローも必要ないので、私にも楽は楽。自己責任で投資してもらっているだけで、私はゲートキーパーになっているイメージです。
2)のタイプは私のクライアントの大半です。私もプロとしてちゃんとしたアドバイスができるように情報収集し、その方の考え方を聞いた上で、最適な投資商品をアドバイスします。もちろん最終判断はクライアントがすることなので、私はあくまで答えを誘導し、選択肢を提供するだけです。
問題なのは3)の方。「増やしたい」という欲があり、けど「リスクを取りたくない」とも思っている。さらに自分では勉強できない(本を読んだりする努力もしない)のでただ漠然とどうしたらいい?と聞くが、ちゃんとした答えをしても、それがちゃんとしているのかさえわからないので、結局何もしない。最後には親身に営業に来た証券マンや銀行マンの話に乗って、リスクの高い投資を始めてしまう、という結末です。
正直、3)の方には、「こうしましょう」とは言えても、「勉強してくださいね」という言葉は通じない。ただハッキリ言えるのは、自分で勉強する気がないのなら投資なんてすべきではありません。今の日本の環境から考えても、これからの相場を考えても、ただ知らずに投資をするのはみすみす損をするようなものです。証券会社や銀行からしたらネギを背負った鴨です(「ネギ」は金融資産であり、そこから彼らの手数料が生まれる)。
あなたはどのタイプですか?このブログを最後まで読んでもらえている時点で、1)、2)の方が多いかもしれませんね。本当に3)の方はそもそもここまで読まないかもしれません(笑)。
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